仏教では亡くなって49日経つと次のステージに進んでいくとか、亡くなってから49日間が現世と来世の中間とか言うらしい。
彼が亡くなった直後は、姿は見えないけどこの部屋にいるんだろうなと思っていた私も1週間、2週間と時を重ねるにつれ、彼のパワーが緩やかに宇宙のパワーに同化していくような気がしている。
1週間後には鮮烈だった記憶が、7週間経つと徐々に薄れて、7週間前の今頃は…と思い出してもなんとなく実感が薄い。
彼がいつまでも私の心の中に生き続けることと、胸の奥に喪失感を持ち続けることは、どうやら別物のようだ。
こうやって私が無理なく緩やかに回復していること、おむクンは安心してくれているだろうな。
安心して、宇宙のパワーに還って行って、そして必ずまた私たちの元に戻ってきてくれる。
そのときに、「あ。長男のおむだった魂が戻ってきた。」と私がわかるような何かサインを示して欲しいな。
おむ、合言葉を決めておこうよ。
帰って来てくれたキミに私が
「あんた、ほんまに…」
って言ったら
「何がウイッグやねん。」
と答えてくれる?
(50年近く前に、多分関西ローカルでだけ流れていた「ウイッグ防虫錠」のコマーシャル。どんなメーカーのどんな商品だったか詳細不明。
ちなみに
「あんた、ほんまにウイッグやね。」
「なにがウイッグやねん。」
「ムシの好かん人。」
「衣類の防虫剤、ウイッグ防虫錠。」
という掛け合いだったと思う。)