先週に引き続き、戻り鰹。
今回はいよいよ藁焼きに、輪切りニンニクと茗荷。
藁焼きのスモーク感が絶妙で、口に入れる前、鼻先まで運んだ瞬間に香ばしい香りが広がる。
そして2年前にお願いした通り、ニンニクは縦切りではなく鰹のワイルド感に負けない横切りで。
また、先付けの、一見なんの変哲もなさそうな品々も一捻りあって素晴らしい。
見かけの華やかな創作料理系の日本料理も楽しいが、こんな風に地味だけど味わい深い一品が進化を続ける村上さんの真骨頂かも知れない。
平貝は玉ねぎと合わせて胡麻油風味で。
水菜は明太子和え。
鯖の南蛮漬け。
日本料理店に限らず、初めて行ったときに感動しても3回くらい行って、いつも同じ前菜だと毎週まで行こうとは思わない。
ところが鮨正は毎週違うものをいただけるので、どんなに通っても飽きることがない。
恐るべし、村上さん。
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