日本では、どんなに非常識なドライバーでもさすがにこれはやらんやろ…と言う話。
週末にいつもの洗車屋さんに行ったら、敷地内に車が一杯でミョーに混んでいた。
でも洗車スペースは空いているので入ってみたら、洗車場の出口を完全に塞ぐ形で停まっているトラックあり。
運転手はいない。
脇には松葉づえをついたおじいさんが一人、縁石に座っている。
思う壺ダンナが
「事故か?車にぶつけられた被害者か?それにしては既に松葉づえとは準備万端やなー」とか言って笑っている間に、洗車屋のおにいちゃんもおっちゃんも集まって、その松葉づえじいちゃんを取り囲んでいる。
喧嘩ではないけど、なんか文句を言っている様子。
推測するに、トラックが故障した→迷惑も考えずに洗車屋の出口を完全に塞ぐ位置に駐車して、ドライバーは助けを求めにその場を離れた→同乗していた松葉づえ爺ちゃん一人取り残された→洗車屋のみんなで爺ちゃんに文句を言ってる←今ココ。
と言っても足の悪い爺ちゃんには何もできず、しかもユルーくてやさしーいマレーシアのみんなだからそれほど怒っている様子もない。
結局みんなの人力で動かすことになった。
ドライバーはドアは開けたままだがキーは外して行ってしまったので、1人が運転席に乗り込みハンドル操作。
残りのみんなが人力で押して移動させる。
それがこれ。
何が可笑しいって、松葉づえ爺ちゃん、さすがに申し訳ないと思っているらしい。
だから、いっしょになって押すフリをしているwww
全員が力いっぱい押している横で、一緒に片手を添えて松葉づえをつきながら「フリをする」爺ちゃんがあまりに可愛らしくて、笑いすぎて涙が出たwwwww
残念ながら、ぎっくり腰の思う壺ダンナと、捻挫が治りかけの私は全くお役に立ちません。
ただひたすら応援しながら写真を撮りました、笑いながらだけど(笑)
そうして出口が開くと、溜まっていた車たちも出て行って、スタッフもみんな仕事に戻り、お爺ちゃんもタクシー拾ってどこかに消えて行った。
日本ではあり得ないような非常識な事態が、あり得ないくらい穏やかに解決され、しかも十分お笑いも提供してくれた。
だからマレーシアって楽しいんだ(笑)
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