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峠を越えた!

外見はあまり変わらず地味だが、今日ようやく最大のヤマ場を無事に完了した。
‥最大のヤマ場。Audio Wall。

この壁一つにどれだけのチームが関わったか。
クアラルンプールのスピーカーのサプライヤー、テレビのサプライヤー、大工、左官職人、照明のサプライヤー、電気工、日本の和紙作家と表具職人。そして全体を指揮するのがStanと私たち。

言わせてもらえば、かなり働きましたよ、私たち指揮チーム。
もう、施主然とした顔してノンビリ構えてお金だけ払うって立場じゃなかった。

例えば。
音響周りにケーブルが見えるのが絶対イヤなので、わざわざこのaudio wallを作って、壁の後ろに全ての配線を隠すわけ。

その壁の後ろでは5つの機器からそれぞれケーブルが出てるわけ。

で、壁にあらかじめ開けた一方の穴から別の穴まで配線するために、最初に大工さんが木の土台を設置した時に紐を通しておいてくれたわけだ。

そうすると、実際の配線の際には、紐の一方にケーブルを結びつけて反対から引っ張ると、ケーブルが一方の穴から反対の穴まで繋がると言う仕組。

ところが、そのうちの一つが繋がってなかったアルよ。

もうね、今更誰がやったとか、誰の責任かなんて言わない。
団結して解決するのみ。

で、きのうStanが細い針金と磁石を持って現れた。
格闘すること約2時間。
もちろん私も必死に協力。

そして。
「針金が軟かすぎて、途中の障害物に引っかかると思い通りに進まない。
だから明日はもう少し太くてしっかりした針金を持ってくる」
と言って、Stanは諦めて帰って行った。

諦めるなー、Stan!
寝るなー、寝たら死ぬぞー。

‥‥‥‥‥‥

結局、彼が帰った10分後。
思う壺ジジババ、二人で見事、二つの穴に針金通して繋げましたよ。

ここは一言で言うと、Stanが不器用だっただけ。

彼が主になって、針金を使う役。私が反対側で待ち受ける役だったんだけど、彼が諦めたので私一人でやってみると、なんかうまく行きそうな予感。
で、彼が帰った後に、反対側で思う壺ダンナに待ち受けてもらって二人でじっくり落ち着いてやると、針金の動かし方のちょっとしたコツを見つけただけで、割とあっけなく貫通したw

そして今日。
穴の大きさの調整とか、予期せぬ事態が発生した場合に備えて大工さんとオーディオシステムのインストーラーは同じ時間に来るはずだったのに、大工さん先に来て、帰ってしまうし。

オーディオシステムのインストーラーさんは、前回とは違う人で、前回のインストーラーさんが件の紐を利用して繋げておいた擬似ケーブルを引っこ抜いてしまうし。

結局朝の10時半から作業終了の4時まで通しで現場監督をして、Stanが来る前に帰ってしまおうとする大工さんに、「今日の主役はあなたなんだから、午後、何か起きたら絶対来てね。」と懇願して約束を取り付けたのも、Stanとインストーラーがケーブルの先っぽが穴に入らないからあーだこーだと話してるうちに、昨日の要領でちゃちゃっと針金通してあげたのも、ぜーんぶ私たちだ、Stanカネよこせw
‥と言うのは冗談で、うまく通らず途中で引っかかってしまうケーブルのアタマを紐で包み込んで通しやすくするアイディアはStanが思いついたし、本日のケーブル設置はインストーラーさんと我々指揮チーム、計4人の共同作業だった。
全部が通った時、思わず全員でハイタッチするくらいの。

こうして、今日我が家のリノベは峠を越えた。

壁の後ろをケーブルが通らなくて壁を壊さなきゃいけないとか、せっかく丁寧に塗られた漆喰壁に、テレビのモニターぶつけて激しく損傷するとか、想定された事故はどれも悲惨な事態ばかりだったので、何事もなく済んで本当に良かった。

でも、一言だけ言いたい。
壁の後ろをケーブルが通りやすい設計にしておいてさえくれてたら、ここまで苦労することはなかった。

もう一息だ、頑張れ私たち!

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by omoutsubo-bar | 2016-03-23 17:26 | インテリア | Trackback | Comments(0)


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