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ポコちゃんもお星に

  医科研に住む地域ネコのポコちゃん。
愛嬌のある顔立ちとは言えず、正式に写真デビューしたことはないが、とても優しい男の子だった。

 数ヶ月前から急激に痩せて腰骨が浮き出るくらいになり、毛並みもボロボロになってきていた。
朝ゴハンのお母さんたちが
「このコはきっと猫エイズね。今まで猫エイズで死んだコたちに似てきた。」
と言っていた。
「でも、猫エイズでこのくらい痩せてしまっても2~3年生きるコもいるのよ。こんなに食欲があるからまだ大丈夫。」

そう聞いていたから、私たちの出国を見送ってくれるものと思っていたのに。
今朝の朝ゴハン会場に姿がないと思ったら、お母さんが
「ポコもとうとうダメだったみたいね。
きのうから姿を見せないし、最後に見たときはもう力なくうずくまっていたから。」

寄っても来ないし、外見的に可愛いわけではないポコが我が家で有名になったのは、迷い子猫のアメのお世話を彼が始めた頃からだった。

http://omoutsubo.exblog.jp/18013195/

気性の荒いネコだったら、外から入ってきた子猫なんて威嚇して追い出すのに、ポコはアメを受け入れて自分の寝床に入れてやっていた。
器量よしのアメには貰い手がみつかって、朝ゴハンのお母さんにアメを連れて行ってしまわれた後は怒ってしばらくハンストしたポコ。

今年になってどこからかやってきて、朝ゴハンに参加するようになった子猫のチョっちゃんも、最初はポコの寝床に受け入れられたから、朝ゴハン会場に参加できるようになった。

10月にクロがお星になった頃からポコは突然人懐こくなって、ゴハンを与えるわけでもない私たちの足元にも擦り寄って、触っても逃げなくなった。
まるで、クロが乗り移ったみたいで、痩せこけた姿もあいまって痛々しかった。

でも最後まで食欲はあったから、よかったよ。
こっちの世界で「あー、おいしい♪」って経験いっぱいしたからね。
お星の国に行っても、知らない子猫がいたら優しくしてあげるんだろうね。

外からやってくる子猫を全て受け入れて、医科研の地域ネコ集団になじませる窓口役だったポコ。
彼がいなくなってしまったら、医科研猫ソサエティへの新規参入はむつかしくなるに違いない。
by omoutsubo-bar | 2013-12-09 10:01 | 白金アニマル | Trackback | Comments(0)


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